四季報記者が選んだ2022年度大バケ期待の15銘柄(12月5日更新)

 ヒマラヤ <7514>
21年8月期第3四半期累計(20年9月-21年5月)の連結経常損益は19.9億円の黒字(前年同期は14.7億円の赤字)に浮上して着地した。併せて、通期の同損益を従来予想の15億円の黒字→20億円の黒字(前期は3.2億円の赤字)に33.3%上方修正した。会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した3-8月期(下期)の連結経常利益も従来予想の5.4億円→10.4億円(前年同期は1.5億円)に91.4%増額し、増益率が3.6倍→6.8倍に拡大する計算になる。

<7004> 日立造
2030年までに洋上風力発電の設備を海に浮かべる鋼鉄製の基礎部分の生産能力を現在の年4基から同50基に増やす方針と報じられた。クレーンなどを新たに導入して生産能力を増強するほか、生産委託先も増やしていく。30年をめどに、洋上風力の基礎で国内シェア25%、受注高400億円を目指す。政府の「グリーン成長戦略」でも高水準の洋上風力導入目標を掲げており、成長期待分野の積極展開が評価された。

<9363> 大運
発行済み株式数の19.31%に当たる120万株、3億円を上限とする自己株式の取得実施を先週末に発表している。取得期間は7月1日から1年間としている。株主還元および資本効率の向上と経営環境に応じた機動的な資本政策を遂行することを目的としている。実際に上限までの取得が実施されるならば、一株当たりの価値向上に大きくつながるほか、当面の需給改善にもつながるとの期待感が先行へ。

<5759> 日本電解
公開価格(1900円)と同額の1900円で初値を付けた。事業内容は電解銅箔の製造販売。22年3月期の営業利益予想は前期比147.5%増の13.04億円。自動車メーカーの生産活動が新型コロナウイルス感染拡大前の水準まで回復しており、車載電池用銅箔の需要が堅調に推移すると見込む。回路基板用銅箔も通信機器の5Gシフトや新規顧客の獲得で販売数量が増加し、利益倍増に貢献すると想定している。